「これがあれば梨華は俺のだって証明できるだろ?もう誰に邪魔されずに済む。」


小さな箱に入った”それ”は倉庫のライトに照らされ光輝いていた。


「これ…。」


「ほのかの姉さんがchannelの取締役だったから頼んだんだよ。」


「channelってめっちゃ高い…ジュエリーショップじゃん…。」


私は一翔に渡された箱をもう一度見る。


「受け取って、くれるか?」


「梨華さん」


「お姉ちゃん、受け取りなよ!ずっと待ってたじゃん!」


口々に言う。