こうして私たち姉妹は沙絵子さんと暮らすことになった。


「梨湖、沙絵子さんお弁当忘れてるよ!」


私は忙しい沙絵子さんの代わりに家の家事をしている。


「ありがとう梨華!」


「ありがとうお姉ちゃん!」


梨華は私立学校へ通い、沙絵子さんは昼にOLをし夜の仕事は減らしてくれた。


私は高卒していないから資格でも取ってみようかなと思い始めている。


「いってらっしゃい!」


「「行ってきます」」


それから私の一日が始まる。


朝は沙絵子さんと梨湖の朝食の片づけをし、洗濯を干す。


そのあとに掃除をしてお昼ご飯。


それから午後はゆっくりとして資格を取る勉強をする。


これが私の日課になっていた。