梨湖が選んだ場所はもっとも龍蝶が活発に活動している場所だった。 お店が多く人もいるためか私は一翔に会わないようにと祈った。 「ねぇねぇここのお店行ってみようよ!」 「うん。」 好きな人のプレゼントを選んでいる梨湖にこの気持ちがばれないように笑顔でいた。 「あ…。」 ふと、浅緋を見かけた。 浅緋も気づいたようで駆け寄ってきた。 「…久しぶり。」 「久しぶりです。」 「一翔は元気?」 「はい。」 「そっか。」 「別れたんですね。」 「…うん。」