誰もいない家についても私は、涙を流さない。


一翔が選らんだ道だから。


”プルル…プルル…”


「もしもし?」


『起きてた?』


「梨湖、どうしたの?」


『私、明日家帰るね…。』


絶対家に帰らなかった梨湖が突然家に帰ると言ってくれた。


「…うん、待ってる。全に送ってもらって。私家から出れないから。」


『わかった…じゃぁ、おやすみなさい。」


「おやすみ」