もう深夜の12時。 普通ならこんな時間に家を出るなんてできない。 だけど、沙絵子さんがいないから… 一翔に会いたいから…っ! 携帯を握りしめて走る。 「はぁはぁ…っ!」 信号で止まれば別の道で行く。 三丁目の公園が見えてきた。 公衆電話の前で立っている人を見つけた! 「っ…一翔!!」 名前を呼んだ瞬間私は一翔の胸に走った。 「梨華っ!!」 〝ギュっ……〝 久しぶりの一翔の温もり。 「っ…一翔っ…」 「ごめん。梨華…ごめんな…」 そう言って一翔は何度も私を強く抱きしめた。