久しぶりの家にはお父さんが逮捕されて残された沙絵子さんがいた。


「お帰りなさい。」


「…沙絵子さん…。」


「夜遊びはいけないわよ。」


(痩せてる…)


厚化粧をして綺麗なドレスを着ていた。


「ごめんなさい…。」


「私これから仕事に行くから。ごはんは?食べたの?」


「あ、いいえ…。」


「じゃぁ…はい。適当に作って食べなさい。」


沙絵子さんはそう言って私に5,000円渡した。


「あのっ、お父さん「浩ちゃんがいなくなってもこの家に私は住んでたわ。住み心地良いし。」


沙絵子さんはそう言い残し出かけてしまった。


「行ってらっしゃい…」


私は小さくそういった。