「休み時間だよぉ?一時間目は自習だったにゃっ」
「そうか…」
…尻にしか気が行かないからそれほど自習の理由は気にならなかった。
まだ痛いぜ!
教室の中に入りとりあえず互いに自分の椅子に移動し、座った。
座る時、尻に激痛が走ったのは言うまでもない。
俺がマイヒップの激痛に悶えてる時に不意に猫己と目が合った。
いや、合ってしまった。
すると、何かに気付いたのか?
急に猫己が立ち上がり、こっちに来て、何か言いたそうにしている。
怖い…。
気持ち悪い。
「…気持ち悪いな…」
しまった!
口に出てしまった!
「にゃ!?気持ち悪くにゃいっ!」
猫己は頬をぷくっと膨れさせる。
心底気持ち悪い…。
「じゃあ何…」
俺は尻が痛いんだよ!
用あるなら早く言え!
「ねぇ…夜運にゃんはそのバイトするのぉ?」
「お前…はっきりと聞きやがるな…犯罪者にはなりたくないし…やらないよ。」
ニ時間目の授業の用意をしながら俺は答えた。
尻の痛みが引いてきたので頭が冷静になった。
よくよく考えてみたら。
こいつ…こんな事聞いてきて…どうせまた茶化すつもりだな…って結論に至った。
後で尻を生け贄に捧げ、封印されしデコピンを召喚してダイレクトアタックしよう。
なんて馬鹿な事考えてたら予想外の言葉が聞こえた。
