僕は志桜里ちゃんを残して引っ越した。
最後の日志桜里ちゃんはずっと泣いてたみたいで顔が真っ赤だった。
志桜里ちゃんが泣いていたことがすごく心残りでずっとずっと忘れられなかった。
それから僕は度々連絡を取っていた。
まだ字がうまく書けなかったからお母さんに代弁して書いてもらっていた。
志桜里ちゃんはいつもちゃんと返事を返してくれていた。
1年くらいすると小学校に通えるくらいまで身体も丈夫になった。
それから友達も出来て志桜里ちゃんとの文通は少しずつ減っていった。
だけど志桜里ちゃんの事だけは頭の中から消えなかった。