トクトクトク... 点滴の音が体に伝わる。 はっきり言う僕は病人だ。 治らない病気じゃない。 もう少し大きくなれば体が強くなって、きっと何でもできるようになる。 「啓くん!」 聞きなれた高い声。 「おはよう志桜里ちゃん。」 志桜里ちゃんも僕と同じ病気でこの病院に入院している。 僕と同い年なこともあって1番仲良しだ 「点滴終わったらいつものところね!」 志桜里ちゃんはそう言い残すと自分の部屋に戻った。