甲子園は簡単なことじゃない。 そんなこと私も分かってた。 でも夢を追いかけてほしかった。 だから寂しいとは私から絶対に口にしない。 「今日の朝一でね、高校の友達と日の出みてくるの! だから写真送ってあげるね! めーっちゃ綺麗なんだよ?」 『美羽の高校の目の前の海から見るっていってたやつ?』 「うんうん、それ! すっごく綺麗だから送ってあげるね!」 「じゃあ、俺もこれから中学のやつらと初詣行ってくるわ。 また連絡してな?」 私たちは電話を切ると お互いの友達と楽しむことになった。