私は話をそらすように
サークル仲間の和也から離れようとした。




「なに、美羽、恋愛でもしたの?」





「ちっ…!
 ちがうよ、そんなんじゃない!」





すると和也は、にこっと笑って
私に近づいた。




「なんか困ったことできたなら
 ちゃんと言えよな?」





和也は私の頭をぽんぽんと
二回優しく叩きまたグラウンドへと戻っていった。





「和也ってさ、美羽のこと絶対好きだよね。」





「え?!あーちゃん、それはないって。」