「遠距離恋愛か。」 「だからそんなんと、ちゃうって…!」 「俺は翔が遠距離恋愛してもええと思うけど。」 「翼…。」 「一目惚れしちゃったもんは、頑張るしかないやろ。」 振り向いてくれるのか。 相手は大学生だ。 歳も二つ違う。 俺が幼すぎる。 「迷う前に行動やろ。」 翼がぽんっと俺の肩をたたいた。 「修学旅行も今日で終わりやけ、楽しもな、終わったら冬練がまっとるしな。」