もう時間がなかった。 俺はもう諦めた。 俺と翼と他のメンバーはお土産を買ってバスへ戻ろうとしていた。 「あの子等も、かわいいな」 翼がまた盛り上がる。 俺にはぜんぜん可愛く見えなかった。 可愛いのかもしれない。 でもなんだかいまは そんな気分にはなれなかった。 そして翼が可愛いと言った女の子達とも写メを撮った。 これが彼女だったらよかったのに。 何度もそう思った。 もうきっと卒業するまでここには来れないだろう。