高校球児に女子大生が恋をした。



「あと一年、俺が卒業するまで待っとってくれ。

そしたら俺が迎えにゆくから。

それに、俺は甲子園に行く。
絶対行く、甲子園に出ればテレビに俺がうつるし、美羽に一番に応援してほしい。」




私はいつの間にかポロポロ涙を流していた。




まだ出会って間もない私たち。



こんなの恋じゃない、

すぐに終わるに決まってる。



でも、これが恋なんじゃないかな。


「待ってるよ。

甲子園出たら応援しに行く、会いに行く」



私は翔にはっきりとそう伝えた。