高校を卒業した私たちは、 お互いすれ違うことしかなかった。 私自身も彼の存在への大切さも 正直なところよく分からなくなっていた。 喧嘩も増えたし、 自分が本当に彼のことを好きなのか それすら分からなくなっていた。 『別れよう、美羽』 5月にはいったばかりのある日、そういわれた。