私の一目惚れだった。 背の高い彼、 どこか温かくてかっこいいと言うより 可愛くて、 笑った顔を見るとこっちまで 嬉しくなって 毎朝同じ電車に乗れると嬉しくて たまたま電車で彼と私の仲のよい後輩が一緒にいるところを見た。 チャンスだと思った。 ここでいかなきゃ、 私の存在すら知ってもらえない そんな気がした。 だから気づいたら声をかけてた。 「逗子から同じ電車によく乗ってますよね?」 彼は私の存在に気づいてくれていた。