その日は他にもたくさん話して電話を切った。 電話を切ったあともラインして、 ただ楽しかった。 このラインが途切れてしまったら、 この連絡がなくなったら。 そう考えると不安になり、 ケータイを手放せなかった。 『美羽。』 翔とは違う男の子の声が頭を過ぎった。 『美羽は笑った顔が一番可愛い』 『俺は美羽が好きだよ』 『美羽、俺から離れないで?』 嫌なくらい聞こえてくる。 元彼の声。