「またこれ一発目に乗るの?」





「これ乗らなきゃディズニー
始まらないって!」





絶叫系が少し苦手な私にとって
いきなりスプラッシュマウンテン
に乗ろうとしている友達に
ついてゆくのは精一杯だった。




「うわー、けっこう並んでる
なー」




前には背の高い男の子2人と
そこそこの2人が並んでいた。




「さっきから、前の男の子たち
美羽のことちらちら見てるよ」





「そ、そんなことないよ。」




榊原美羽*サカキバラ ミウ
大学一年生。




今日は友達と制服コスプレをして
ディズニーランドに遊びに
きていた。