「そっか..。そうなんだ!」

何故か彼女は明るい顔になった。


「なら私が美紅の友達第一号だね!」


次の瞬間、彼女はとんでもないことを口にした。

友達?
彼女と友達になった覚えはない。

今の会話でどうやったらそこに辿り着くのか。



彼女の思考は理解できない。


「私、あなたと友達になった覚えないんですけど..」

こういう脳内お花畑な子にはハッキリ言うべきだ。

私には友達なんて必要ない。


「え、、
じ、じゃあさ、美紅って呼んでもいい?よね?」


彼女は遠慮がちに問うてきた。
さっき勝手に呼んでたくせに。


「ご自由に。」


そういうと、彼女、"福原 薫"はにっこりと可愛らしい笑顔を残して、私の席を去って行った。