『おい、理恵。』 ゆさゆさと揺らされる体。 『もうテスト終わったぞ?帰るの??』 悠輝が心配そうに顔を覗き込んでくる。 あ、もうテスト終わったんだ。 『じゃあ、ウチ帰る。』 机に突っ伏しになっている茉李を克巳君に起こさせ、ウチらは帰る仕度をした。 『本当に二人で大丈夫なのか?』 悠輝が心配そうにする。 『大丈夫だって!いざという時の為に護身術だってしてるし!』 ウチが笑うと、 悠輝も笑った。 .