『それじゃあ、まず始めに学級委員長を決めます。立候補は居ますか??』


シーン…

こういうのって、やりたがる人少ないよね。


『じゃあ、立候補は居ませんね。今から配る紙に女子一人、男子一人、推薦者の名前を書いてね。』



ウーン??

女子は茉李でしょ。


男子−??


『それでは、後ろから集めて下さい。』


ヘ?マジ??


もぉ悠輝君でいいや!


『今から、集計するから、ちょっと待っててね。』


がやがやと皆が騒ぎだす。

『理恵−。誰推薦したー??』

『ウチは茉李推薦した!』

『マジ!?ウチも理恵推薦したし!』


『じゃあ、男子は??ウチは悠輝君。』

『克巳君…。』

『マジ!?克巳君!?』


その時、手を叩く音がして、皆が一瞬で静かになる。

『まずは委員長からね。委員長は神楽悠輝君。』


皆から拍手が巻き起こり、悠輝君は渋々前に出る。


『次は副委員長ね。副委員長は桜田理恵さんと、桜田茉李さんね。』



ヘ?


マジっすか。











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