「悠輝!!」


振り向いた悠輝は、待ち侘びたというような顔をしていた。



「よぉ!一週間ぶり!!」



軽く笑みを零すと、私の元へ走って来た。



「いきなりゴメンな。直接言いたくて。」



少し躊躇うように言う悠輝。




「実はさ……」



この後の言葉を聞いたら、回りの音が無になって、



何も考えられなくなった。








「俺、留学するんだ。」









.