情けない顔をしたウチをよそに、赤い折りたたみ傘を取り上げ、傘を開く。 『おーい!!帰んねぇの−??』 その言葉で一気に現実に引き戻されたかんじ。 『か、帰るぅ…!!』 声裏返ったし。 最悪。 そんな事を思いながらも、そそくさと右に傘をもち、右側を空けている悠輝君の待つ所へ小走りで行く。 ウチが傘の中にちゃんと入った事を確認し、学校を後にした。 .