家に戻り、すぐに優の部屋へ
「ねぇっ、ゆう!たいへんたいへんたいへんどうしよう!!ねえっ!!!たいへんなの」
「なんだよ」
漫画を読む冷静な彼の腕を揺さぶる
「お、おちついて聞いてね」
「お前が落ち着けよ」
「理紅が、隣に住んでる」
「、、、、はっ?」
優は上から見下したような顔で見てくる
そして無言のままリビングへ行ってしまった
「えっ、ちょっ、、ちょっと待ってよ」
「かあさん大変、れんの妄想が爆発してるんだけど。そろそろ病院連れてってくれない?」
「ま、待って違うの、ほんとにいま見たんだから」
「なにもう、また何かしたの?」
お母さんは呆れたように言ってくる
「いまね、エレベーターでね黒い男の人がストーカーあ、キーケースをね、顔が理紅でもうそれでわたし話しちゃったの」
「まてまて、話がごちゃごちゃ(笑)黒い男ってなに?黒人?」
「ちがうよっ、あーもうなんでわかんないの」
「いやいや、れんの日本語がおかしいんだよ」
二人してバカにしてくるんだ
「もう、信じてくれないならいいもん」
「わかったから早くお風呂入ってきな」
「もうっ」
絶対理紅だもん
わたしがどれだけ理紅のこと好きか、、
、てことは
この壁の向こう側に理紅が居るって事!?
やっばーーー!!!!
どうしよう。
考えただけでドキドキ
いつになく眠れない夜だった。
