それは、高校2年生の冬のこと
たくさんの歓声と共に青く光るペンライトが会場中を照らしている。
私はいま、コンサートに来ていた。
5万人の目先には男性アイドルグループ
『 REMON 』
私はメンバーの理紅(りく)のファン
理紅は24歳、背が高く黒髪でギターが弾けて笑顔がフニャっとしていて特徴のあるダンスと甘い歌声でファンに優しくて私服もかっこよくてクールで大人で、、、
わたしはコンサートがすきだ。
大好きな君に逢えるから
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"ピピピピッ"
「ん〜、、」
"ガチャッ"
「おい、れんドライヤーどこやったんだよ」
1歳違いの弟の優(ゆう)
「ん〜、、しらないよ」
「れん早く起きなさい」
母親の声に、渋々リビングに行く
「お母さんココアつくって」
まだ眠気が覚めなくて頬を机に引っ付けて薄っすら目を開いていると、いきなり頬をつねられる
「ぅ〜、いたいいたい」
上を向くと優がいた
ドライヤーを片手に口を尖らせている
「なっなに」
「ちゃんと戻しとけよ」
「ごめんごめん」
最近彼は髪の毛をセットしてちょっと男気が出てきている
「行ってきまーす」
