*翔平side**
ドキドキ。
(超緊張する…。)
でも、今日こそはちゃんと気持ち伝えるんだ!
絶対に俺のものにするんだ…!
『た、高井先生…?』
(…来た!)
「あ、来てくれたんだね。ありがとう。」
『こちらこそ、私なんかとお話してくれて、
ありがとうござます。』
(…照れてる。可愛すぎだよ。)
「ねぇ、俺も"まゆ"って呼んでもいい…かな?」
「…はい!」
(うわぁ…目がキラキラしてる!)
「俺のことは、高井先生じゃなくていいよ。
翔平って呼んでもいいし?」
「え、でも…
大人の方に向かってそんなこと…」
「…まゆはいい子だな。でもね、俺はまゆに翔平って
呼んでもらいたい…。
できれば敬語じゃなくて、タメで話せるような…」
「なんで…ですか…?」
「聞きたい…?」
((コクッ
((ギュッ
「せん…せ?」
「俺、ずっとお前のこと好きだった。
卓球してる姿も、笑ってるところも、
泣いてるところも、楽しそうなところも。
俺は、全部ひっくるめて"滝口茉侑架"のことが好きになったんだ。」