私は滝口茉侑架(タキグチマユカ)。


中学2年生で、卓球部の部長をしています。



──部活。


「茉侑架さーん」


「はーい?」


私の名前を呼んだのは、卓球部顧問の佐藤先生だった。


「これ、大会案内のプリントね。
みんなに渡しといてもらえる?」


「はい!わかりました!」


「先生これから出張で、もう行かなきゃだから、
あとはあなたにお任せするわね?」


「わかりました。
いつもお仕事お疲れ様です!」


「ふふ。そんなこと言ってくれるの、茉侑架さんくらいよ?」


「だって、先生いつも遅くまで頑張ってるから…」


「そんな可愛いこと、女の私にいっちゃダメよー?
カッコイイ彼氏に言わなくちゃ!」


「っ!////
か、彼氏だなんてそんな…」


「かわいい顔しちゃって!
あら、そろそろ行かなきゃだわ…。
部活頑張ってね〜!」


「あ、ありがとうごさいます…。」


佐藤先生のバカ!
彼氏くらい欲しいけど、男の子なんて喋るのも恥ずかしいのに…


「部長ー?どうかしましたか?」

「あ、ごめん。なんでもないよ…
部活やろっか…!」

「はい!」