地味子と不良さん











「―――まってっ!!」

あれ、涙が...

「...あまりいい夢じゃなかったな...」



うっ...。悪夢でした。



『...おーい下校時刻ですよぉ...』


「...。...?!ど、どどどどちらさまでしゅかっっつ~。」


『大丈夫?てか下校時刻だよー。』


「ご、ごめんなさい~」



茶髪だぁ~ピアスっぽいのだぁ~これぞ不良ですか?

うわぁ。いきなり現れてびっくりしました。


「下校時刻ですか~。また寝過ごしました。」


『...そうですか~。とりあえず帰ってくださいねー』


「そうですね。じゃあ下校指導さんお勤め頑張ってください。失礼しました」



茶髪さんめっちゃニコニコです。わぁなんかその笑顔怖いですよ。

茶髪さんにひとつお礼をして私はバックを取りに行きました。

さぁー、帰らなくては。
校門を出る頃にはすっかり太陽はあかーくなっていました。...それにしても綺麗でした。さっきの不良さん...




帰って気づきましたが私の頬にはよだれのあとがくっきり...

「これにわらってたんか!」



もう、納得です!