地味子と不良さん




『...おーい。下校時刻ですよぉ...』


「...。...?!ど、どどどちらさまでしゅかっつ~!」



あ、噛んだ


『大丈夫?てか下校時刻だよ~』


「ご、ごめんなさい。」


こんなとこでなにしてたんだろー。


「下校時刻ですか~。また寝過ごしました~。」


『...そうですか~。とりあえずかえってくださいねー。』


わー。寝てたのかー。確かによだれが...
えらいニコニコしよんなー。
とりあえず微笑んどこ。


「そうですね。じゃあ、下校時刻さんお勤め頑張ってください。失礼しました。」


と地味子ちゃんはペコリと頭を下げて

「か、かばんがぁ~!」

といいながら走り去っていった。


あら、珍しい。怖がったり媚うってくの以外のやつ久しぶりにみたわー。


あ、なんだろこれ。ハンカチ?








――――宮本ゆき








みやもとゆき、かー。変なこだったなー。何年生なんだろ。地味子ちゃんで変な子。

あしたみずに聞いてみよっと。











うーん。なんで泣いてたんだろなー。