私の幸せ





私の家はおばぁーちゃんが

大黒柱だった。

ママもパパもおじちゃんも

誰も逆らえなかった。

絶対的存在

美人で強く逞しくて

鬼より怖くて

凄く優しい暖かいおばぁーちゃん


誰よりも私と海を可愛がって

誰よりも愛してくれた

大切な人

おばぁーちゃんは肺がんで

もう手のほどこしようがない

状態になっていた。

抗癌剤で長生きすることだって

可能だった、でもおばぁーちゃんは

今のままでいいと言った。

寝たきり状態が続いていた

でも必ず寝るときに本を

読んでくれるいいおばぁーちゃん

ある時、おばぁーちゃんは

私と海に呟くようにゆってきた

3歳の私達には到底分からないような

話だった。

でも凄く記憶に残る話だった。

「瑠々、海、これから大事なお話
をするからよく聞きなさい。

瑠々これからきっと辛いこと
ばっかりだと思う。

瑠々にとって死にたくなる
ような思いをすると思う。

でも生きなさい、

おばぁーちゃんの分まで
おばぁーちゃんに幸せな姿を
見せて頂戴。」

「るーちゃんねぇー?海と結婚しゅるのー」

「そう、それは安心だわ。
そして海、これからこの子を
支えてくれたら嬉しい…
これは海にしか頼めたいことなの…
瑠々、海愛してるおばーちゃん
ちゃんと、貴方達の傍にいるから
貴方を見守ってるから」

「海も瑠々と結婚しゅるよ、ばぁば!」

おばーちゃんは泣いてた

初めて見た

これが記憶に残る理由