バレない嘘をついてよ。


私は、マヤに同情した。
そんなこと思ってもないけど。


「んじゃ、そろそろ帰るか」

「そうだね、帰ろうか」


マヤはにっこり笑い、
手元にあるお茶を一気に飲み干しゴミ箱に捨て、私と一緒に教室を出た。