「あっ、いた」 彼は小さく呟いた。 何がいたのよ。 彼の視線の先を見てみると、背の高い男の人が数人立っている。 「おい、お前」 彼は私の後ろから、小さな声で話した。 「いいか、あそこに立っている奴らのとこに今から行く。……あいつらとゲーセンとかに行くから、上手く対応しろよ? 俺の彼女としてな」 彼の小さな声が、 耳元で囁かれくすぐったい。 彼は私の手をさっきより、強く握りしめ彼らの方に向かった。