「さ、佐伯‼︎ 」


俺はさっき見た教室に行った。


「夜神……」

「佐伯、大丈夫か⁉︎ 」


俺は佐伯に駆け寄った。
そのとき、


「来ないで‼︎ 」


オレンジ色に染まる教室内で、
佐伯の声が響いた。


「えっ……」

「もう……、関わらないで」

「な、何言ってんだよ? 」


”関わらないで”

佐伯が言った一言が、脳裏に響く。


何でだよ
何でだよ…!
何でなんだよ‼︎


「俺……何か悪いことしたか? 」


佐伯は何も答えない。

ただずっと下を向いたまま。