バレない嘘をついてよ。


くるくるしたクリーム色の髪に、
切れ長の目で耳にはピアスをしていて、
首にはゴールドのネックレス。


夜神と同じタイプっぽい。
けど、雰囲気が違う。


ちょっと天然ぽい感じ。



「ねぇ、君さ夜神の彼女? 」



本を手に取っている彼が突然、
真剣な眼差しを私に向けた。



「はっ⁉︎ 違います! 」

「そんなに怒んなくてもいいじゃん」

「いや、怒ってませんけど……」

「ふーん。あっ、そういえばさ夜神がねーー」



マイペース過ぎるでしょ。
急に話し変えるし……



「ねぇ、聞いてる? 」

「えっ……」

「だからねーー」



何かマイペース過ぎて疲れる。



「あのさ、あなた誰ですか? 」



私は彼の話を遮った。