次の日の朝。


いつも通りに起きて、

いつも通りに朝食を食べ、

いつも通りの時間に家を出た。




……やっぱり考えてしまう。
澪の告白を。


昨日の澪の言葉を思い出すたび、
胸がドキッとした。

告白されるなんて、無縁だと思ってた。



「おはよ、あず」

「おは……、みっ澪⁉︎ 」



そこには、制服姿の澪がいた。


ちょうど澪のことを考えてたから、
驚いてしまった。



「そんなに驚かないでよ」



澪はそう言って、
笑いながら私の頭をポンポン叩いた。



「そうだ、後で体育館まで案内してくれない? 」

「いいけど……どうして? 」

「バスケ部の活動を見たいんだ」



そういえば……
澪はバスケ好きだったね。




「じゃあ、早く行こう? 朝練終わっちゃうよ! 」

「えっ⁉︎ うっ、うん」




私は思いっきり、
澪の手を引っ張った。