死にたがりなあの子


「あ、ああ…うまいよ、ありがとう。」

素直に感想とお礼を言うと西村はニコっと笑って、
再び弁当を食べ始めた。


「でな、西村。あの紙の件だけど…」

「もう遅いですよ、それ。」

え?
俺の声に被せるように遅いと言う西村。
遅いってなんだ?

「さっき写メ撮られたの気付かなかったんですか?」

少し馬鹿にしたような、そんな目でそういう。

写メ?
は?なんで?いつだよ。

「あーんってした時ですよ。
先生どきどきしちゃってた?
だから気付かなかったんですかね」

あはは、と笑う目の前の小さな女の子が
泣きそうなのがすぐにわかった。


「西村…お前…」

どういうことだよ
そう聞こうとしたらいきなり準備室のドアが開いた。