死にたがりなあの子


「失礼します…」

昼休み。西村が来た。
可愛らしい弁当の包みと一緒に。

「おう、悪いな呼び出して。」

「全然大丈夫です。お弁当食べながらでもいいですか?
あの紙を見たからでしょう?
どうぞ、なんでも聞いてください。
なんならいじめていいんですよ?脱ぎます?」

ちょちょちょちょちょっ…!!!
圧倒されて何も言えねえ…
…おいリボンを取るなボタンを外すな!!!

「にっ…」

「に?」

やっと声が出たのに一文字だけ

「西村、やめろ。俺はそんなことしたくてここに呼んだんじゃない。
弁当食べていいからちゃんと答えろよ?」

そういうとボタンを留めリボンをし、
なんだか安心したような顔を見せる西村。

「…いただきます。」

「おう。うまそうな弁当だな。」

西村の弁当は冷凍食品なんて入ってないように見えた。

「いつも自分で作ってるんです。
唐揚げ食べます?」

唐揚げ、俺の大好物…!!
しかし生徒の弁当からとっていいのだろうか…

そう悩んでいると目の前には唐揚げがあった。

「はい、あーん」

びっくりして口をあけてしまった。
これは、美味いな…

「せんせー、おいし?」

そう上目遣いで聞いてくる西村。
こいつ、なんかやばくねえか?