レオニスの泪

「祈さん?」



名前を呼ばれて、はっとする。



「あ、す、すいませんっ、えっと、何でしたっけ?」



「日曜日には、何をして過ごすの?って訊いたんだよ。」


神成は嫌な顔ひとつしないで、質問を繰り返した。



「そうでした、えっと…大体予定を詰め込んじゃうんですけど。例えば買い物とか、掃除とか洗濯とか、、撮りためたビデオを息子と観たりとか…とにかく二人でゆっくりしています。」



「そうなんだ。その時間は楽しい?」



「まぁ…楽しいっちゃ楽しいです、、普段一緒に居られないので。」



「疲れが吹き飛ぶ?」



「うーん…疲れが取れるかっていうのとは別問題というか…休める暇がないので、どんどん蓄積されているような感覚があります。」



慧との時間は大事にしたい。


普段一緒に居れない分、なんとか埋め合わせをしたい。


だけど、常につきまとう圧迫感。



「そう。祈さん、一人で過ごす時間っていうのは、取り分けられているのかな?」