―――――………… 早くも午前の競技は佳境に入ってきていた。 3種目の、男子1400mの終盤。 何気なくアンカーの一団を見た。 私は、そのうちの一人に目を引き寄せられた。 それは霖也だった。 友達と少しじゃれるような感じで出てくる。 ものすごく、楽しみっって顔してる。 普段とはかけ離れた真剣な眼差し。 その奥に見え隠れする無邪気の色。 しなやかに動く四肢。 誰よりも輝いてるのは彼で。 「速い…………」 誰も追いつけない。 そして………余裕の1位。