「咲良さんと雅貴さん待ってるんだから、早く帰りたかったんだけど」
「女の子たちが放してくれなくてさー」
「本当迷惑。あーゆーのされても嫌われるだけだって何で分かんねーかな」
「え?俺嬉しーんだけど」
「はあ…お前と一緒にすんな」
「霜也相変わらず冷たー」
「あれは女の子というよりは、2人の姿をなんとしても写真に収めようとする野獣にしか見えなかったんだけど…」
「的確すぎて笑えないよ満桜ちゃん…」
「だって、あれはもう恐怖でしかないじゃない、、、、、」
――…写真撮影だけでは済まなかったのだから。
遡ること30分前………―――――――――
「おい霖也!そろそろ帰るぞ!」
「はいはーい、じゃあねーみんなーまた明日ー!」
『もう帰っちゃうのー??』
『もうちょっと居ればいいじゃーん!!』
「おーいお前ら授業始まるんだから席つけー」
『はーーい……』
これで、女子たちは教室に戻った、
はずだった。
「やっと帰れる、、、、、、」
「お前ちょっとは拒否しろよな……」
「だって、かわいい女の子たちのお願いなら、聞くしかないじゃーん」
「あれが可愛く見えるとか重症、、、」
―――…その時だった。
『霖也ーー!!!!!!!!』
『霜也くーーーん!!!!!!!』
大量の声と足音が押し寄せる。
「え!?!?」
「まじで……!?!?」
「ちょ、逃げるぞ!!!」
そう、自分たちの教室に入ったと思われた女子、もとい野獣たちは、予想外もいいところに追いかけて来た。
速い速い速い速い速い!!!!
「なんでこんな速いのっ!?!?」
「愛だねー」
とか言いつつ顔が引き気味だけど?霖也…?
「はぁぁぁぁぁ」
もう霜也もため息を隠せないみたいだし、、、
「このまま逃げてもらち開かないからさ、霖也」
「んー?」
「お前、囮やれ」
「んー!?!?」
「俺ら右曲がるから、お前真っ直ぐな」
「拒否権は……?」
「…………………」
「無いですよねー、知ってまーす」
やがて、分かれ道が近づく


