―――…週が明け、月曜日。
登校中、私はまた寂しい背中を見つけた。
霜也…………
隣に霖也はいない。
その理由も結局分かっていない。
どっちが最善なのかな…?
傷つけるのを覚悟で踏み込むか、自然に分かるのを待つか。
「霜也!おはよう!」
揺れる。
傷つけたくない。
でも、待ってるだけも嫌。
ずっと、ずっと考えている。
「朝から煩い」
「私おはようって言ったよねー?」
「うぜぇ」
「へー、イマドキの人は『おはよう』って言うと、『煩い』とか『うざい』って返すんだー?」
「はっ、イマドキとかババアかよ」
「そんな安い挑発にはもう乗りませーん」
私だって学習したんだから!!
「いいから!霜也!おはよう!!」
「あー、はいはい、おはよう」
やった!!私の根気の勝利!!!
「って、ちょっと待ってよっ」
「なんで待つ必要があんの」
「…まあ確かにないけど、でも待って!」
「本当うるせー」
とか言いながらも、だんだん速度が落ちていく。
何それ。
優しいのか冷たいのか、
どっちかにしてよ。
突き放すなら、本当にとことん突き放して欲しい、、、、
なんて、私って本当はMなのかな??
そんなことは無いと思うけど。
霜也は多分、優しい。
女嫌いだって言っても、話せば返してくれるようになった。
そんな優しい部分を見せられると、更に彼がどちらなのか分からなくなる。
本当に考えてばかり。
ため息をついて、赤信号に足を止めた時
――………ポツ…ポツ…………サァァ……
「雨……??」
「………」
「良かった…傘持ってて…………
……ねえ霜也………霜也…??」
「……っ、、悪い、なに?」
「どうかした?」
「お前には関係ねーよ」
「……はあ…あーそうですか
霜也……霖也は今日もいないんだね」
「ああ、いない……会いたかったなら残念だったな」
「…そのうちって、いつなの?」
「さあ」
「………………………………」
もうちょっと協力してくれてもいいじゃない、とか言うと絶対、『なんで俺がそんなことしなきゃいけねーんだよ』とか言われるからもう言わない。
この憂鬱な気分が雨の所為なのか、
何も明らかにならない、もどかしさの所為なのか………
わからない。
………………………あれ?
どうして。
突然降りだした雨は氷のように、私の心を冷やしていく。
『冷たい』
『誰か……っ!!誰か………っお母さんが!!!…………お母さんをっ、助けて………っお願い………っ!!!!!』
なんで、今、、、、、、、
あ、そっか、、、雨、、、、、、
交差点、、、、、、、、
『ごめん、なさ………っ!!!!お母さん、お願、い……っっ死なないでぇ …………!!!!!!!!』
あ、ダメだ。
お母、さん、、、、ごめん、なさい、、、
「………ごめんなさい…………………」
「は?、、って、オイ!!!!」
廻る記憶の中で、霜也の驚いた顔が見えた気がした………―――――――――


