1/2~あなたに捧ぐ花言葉~





―――…週が明け、月曜日。




登校中、私はまた寂しい背中を見つけた。


霜也…………


隣に霖也はいない。


その理由も結局分かっていない。


どっちが最善なのかな…?


傷つけるのを覚悟で踏み込むか、自然に分かるのを待つか。



「霜也!おはよう!」



揺れる。


傷つけたくない。


でも、待ってるだけも嫌。


ずっと、ずっと考えている。



「朝から煩い」


「私おはようって言ったよねー?」


「うぜぇ」


「へー、イマドキの人は『おはよう』って言うと、『煩い』とか『うざい』って返すんだー?」


「はっ、イマドキとかババアかよ」


「そんな安い挑発にはもう乗りませーん」



私だって学習したんだから!!



「いいから!霜也!おはよう!!」


「あー、はいはい、おはよう」



やった!!私の根気の勝利!!!



「って、ちょっと待ってよっ」


「なんで待つ必要があんの」


「…まあ確かにないけど、でも待って!」


「本当うるせー」





とか言いながらも、だんだん速度が落ちていく。



何それ。



優しいのか冷たいのか、



どっちかにしてよ。




突き放すなら、本当にとことん突き放して欲しい、、、、




なんて、私って本当はMなのかな??



そんなことは無いと思うけど。





霜也は多分、優しい。



女嫌いだって言っても、話せば返してくれるようになった。



そんな優しい部分を見せられると、更に彼がどちらなのか分からなくなる。



本当に考えてばかり。




ため息をついて、赤信号に足を止めた時



――………ポツ…ポツ…………サァァ……




「雨……??」


「………」


「良かった…傘持ってて…………

……ねえ霜也………霜也…??」


「……っ、、悪い、なに?」


「どうかした?」


「お前には関係ねーよ」


「……はあ…あーそうですか

霜也……霖也は今日もいないんだね」


「ああ、いない……会いたかったなら残念だったな」


「…そのうちって、いつなの?」


「さあ」


「………………………………」


もうちょっと協力してくれてもいいじゃない、とか言うと絶対、『なんで俺がそんなことしなきゃいけねーんだよ』とか言われるからもう言わない。




この憂鬱な気分が雨の所為なのか、

何も明らかにならない、もどかしさの所為なのか………


わからない。




………………………あれ?




どうして。


突然降りだした雨は氷のように、私の心を冷やしていく。


『冷たい』




『誰か……っ!!誰か………っお母さんが!!!…………お母さんをっ、助けて………っお願い………っ!!!!!』


なんで、今、、、、、、、



あ、そっか、、、雨、、、、、、



交差点、、、、、、、、




『ごめん、なさ………っ!!!!お母さん、お願、い……っっ死なないでぇ …………!!!!!!!!』




あ、ダメだ。




お母、さん、、、、ごめん、なさい、、、




「………ごめんなさい…………………」



「は?、、って、オイ!!!!」




廻る記憶の中で、霜也の驚いた顔が見えた気がした………―――――――――