1/2~あなたに捧ぐ花言葉~





「えっ、と……」


女子からの視線が痛すぎる……っ

何よ!

不可抗力なんだから

そんなに睨まなくてもいいじゃない!




ヤバい


足が震えてくる。


思い出す、あの日々を


動かない、足も、思考も



動かない……っ




「どうしたのー?」




「っ…」




「さっきから、動かないけど…?」




2人のうちの1人


金髪の、チャラい方の人が話しかけてきた




「あ、もしかして君も俺と遊びたいの?」





手が伸びてくる


そして、顎を掴まれて顔を上げられた。


そう、世に言う「顎くい」なるもの。




「へぇ、美人さんだねー。

俺、女の子大好きだけど、美人さんはもっと好きだよ?」



そんなことを言うと、顔が近づいてきて…



―――あれ、この顔…




「っ……!!!」





迫ってくる彼の


向かって右側の鎖骨に




あったのだ




星型の、ホクロが。






この人が……??



この人が、あの時の彼なの……???






驚きすぎて、


段々と近づいてくる彼に、抵抗さえせず固まっていると…



「霖也」



金色の向こう側から冷たい声がした。



すると、金色の彼は私を放して、


声の主へと振り返った。



「なんだよ霜也ぁ」

「固まってるだろ」



金髪の彼が私から離れたことで、


必然的に後ろの人が見えるようになった。



後ろの人は、なんというか


真面目そうで、金髪の彼とは程遠い


クールで冷たい。


そんな感じ。


「だって、めっちゃ綺麗だったから、キスしたいなぁ、って」

「相変わらず意味分かんねー」



この2人はどういう関係なんだろうか。


顔はそっくり、作り物めいて綺麗な顔立ち


でも雰囲気は真逆。



「そうそ、君名前は?」

「え?」

「だから名前、教えて?」

「……斉藤満桜、ですけど」




その瞬間、2人が目を見開いて



『……マオ…………?』



微かに、私の名を反芻した。



「…はい……?」



「あ、いやっ、何でもないんだ。

俺は、朝比奈 霖也 (あさひな りんや)。

好きなものは女の子と、妹のハルナ!

よろしくねー!!」



そう言って手を差し出される。


え、握手?


そう思って手を差し出すと、次の瞬間。


――グイッ


チュッ




「………………へ?」


今、おでこに、キ、ス、、、、、、


顔が、尋常じゃなく熱い。


女子の悲鳴が何処が遠くに聞こえる…。