ーーバシッ ドンッ
「ああぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
ーードサッ
「ハァっ..ハァ....」
大きく肩を揺らしながら息を整える彼女
ざっと30人はいた男たちはいつの間にか床に倒れこみ血の海となっていた
「おと..か...」
あぁどうして今の俺はこんなにも無能なのだろう
ーーバッシャーーン
彼女の名前を呼んだ途端
またも後ろのドアが勢いよくひらいた
「あららー。もうこんなやられちゃったのかー。」
フッと笑いながらいう男は一際ガタイが良くかなり危ない匂いがした
そしてその後ろには仁の姿。
やばい。
俺の中の本能がそう言うように直感的にこいつらは黒虎の幹部以上の奴らだとわかった
このままじゃ乙夏の体が危ない
すでに30人以上の男と戦った上に、目の前の敵は50人は超えてる上に武器を持ってる
やるしかねぇ...
俺は心にそう誓い、ゆっくりと立ち上がった
「れんっ!!?」
急に立ち上がった俺に少し驚いた表情を見せる乙夏
俺もやられっぱなしじゃいられない。
「来てくれてありがとな...
...やるぞ」
コクンと頷いた彼女と俺はそれを合図に
一斉に群衆の中へと走っていった
蓮side end◀︎◁
