“───キミ色が、いちばんかっこいい。”






“色”ってさ、

いっぱいあるやんな。


名前がはっきりしてない色もある。


でもさ、

いろんな色があるから、
いま、ここであたしらは生きれてるんやんな?


だって、1色だけの世界なん嫌やろ?


もし、赤色しかない世界やったら……


そんな世界になん、おりたくないやんな。






にんげんもさ、

ひとりひとりちがって、“いま”があるんやんな。


だって、

みーんなおんなじ顔やったら、
気持ちわるなってくるやん。


気持ちわるなるまえに、

だれがだれかわからんくなる。


性格もおんなじ。


みんなちがうからいいねん。

みんなちがうから、たのしいねん。


『あの子がうらやましい』


そんなこと思ってしまうひと、多いやんな。


自分が嫌いなひと、

いっぱいいるやんな。


でも、そんなキミもいるから、

世界は成り立ってるんやで。


もし、24色の色えんぴつやのに、
かたづけたときに
23本しかなかったらどうする?

そのままほっとく?

ぜったいさがすやん?


だって、その色の代わりはないんやもん。


それとおんなじ。


1本でもなくなったらあかん。
(ひとりでも欠けたらあかん。)


ほかとなん、くらべやんでいい。

だって、自分は自分なんやもん。


やから、

ほかのひとの色になん染まらんでいいねん。


キミは、キミらしい色でいいんやで。


そのまんまの色に染まってるキミが、






だれよりもいちばん、


輝いてるで───。






『色~iro~』 END★