“───キミの代わりはおらんくて……”






『あたし/俺なんか、
この世界におらんでいい!』


……ううん、そんなことない。


おらなあかん。

生きやなあかん。


“キミ”っていうひとは、
世界でひとりしかおらんくて。

キミの代わりになるひとなん、
どこさがしても、ひとりもおらん。


キミに似たひとはいっぱいいるかもしれん。


顔、性格、髪型、体型……


でもそれは、似てるだけ。

キミとちゃう。


だれにも代わりはできん、キミだけのキミ。


世界にたったひとりしかおらんのに、

そんなキミがおらんくなってどうするん。


あの子がキミに似てても、
それはキミじゃないんやから。


やから、

“自分は必要ない”

“おらんでいい”


そんなこと、






思わんでいいんやで───。






『世界でたったひとりのキミ。』 END★