“───神様は、マイペース。”






あの子ばっかりしあわせで、
あたしは全然しあわせになれん。

不公平な世界が嫌になる。


そう思ってるひと、思ったことあるひと、

……大丈夫。

そんな世界はないんやから。


空の上で、神様がみてくれてんねん。

だれがわるいことして、
だれがいいことをしたんかを。


でもさ、
世界には何十億って数のひとがいるやん?

ひとりの神様が、
そんだけのひとをいっぺんに相手できん。


しかも、神様はマイペースなひとやねん。


なかなか、
キミの番までたどりつくことができん。


でも、神様はちゃんとみてくれてる。

ただ、キミの番がまだなだけ。


やから、

不公平とか思わんといて……?

こんな世界なんいらんとか言わんといて……?


神様はマイペースなりにな、
キミの番にはやくまわれるように、

いまもきっと、







空の上ではたらいてくれてるから……。






『飛羽ー空の上からー』 END★