“───時間があたしたちの道しるべ”






チクタクチクタク……

ひたすらすすみつづける、時計の針。


『時間がとまったらいいのに……』

『あの“トキ”にもどったらいいのに……』


こんなこと、
だれでも1回は思ったことあると思う。


でも、時間はすすむばっかで、
待ってくれんし、もどってもきてくれん。


やり直すことができん世界で、
キミは……あたしは……、生きてる。


昨日をやり直すことができん。

やり直すことができん、
今日を、いまの時間を……すごしてる。


でも……やから自分らは、
いつまでもウジウジしやんですんでるんやんな。


時間が勝手にすぎていってくれるから、
未来への迷子にならん。


時間があたしたちの道しるべになって、
手をひっぱってくれてる。






時間がすすむんは、
キミが未来への迷子にならんように……。

時間がすすむんは、
キミが立ち止まったとき、
つぎの1歩がだせるように……。


やからキミも、

どんどんすすんでいく時計みたいに






前むいて、歩いていってな───。






『瞬間~toki~』 END★