二人でそのペンションの門を通り、バー目の前まで来た。

『…入っていいのかな?』
二人で顔を見合わせる。

「いいとは思うけど、里美入ってみてよー」

『え~、一緒に来てよ!笑』

「私人見知りだもん」

『私も人見知りだよー!じゃあ せーの で入る?』

「いいね、せーので入ろう!」

『おっけー』

『「………………。」』

また二人で顔を見合わせる。

『……や、やめとく?笑』

「そうだね、今日は心の準備ってことで、明日来よう(笑)」

『私ら、ほんとビビりだよね(笑)』

そんなこんなで門から出ようとしたら、後ろから男の人の声がした。
「こんばんわー」

振り向くと、バーのマスターらしきお兄さんが立っていた。