「お前ら情報屋の…」


男から発せられた言葉に肩をピクリとさせる優羽達。
その一瞬を見逃さなかった男は言葉を続ける。


「闇蝶と光蝶…だろ、お前ら」
「「………だったら?」」


男の言葉は優羽達にとっていいモノとは言えない。
まるで心の中に土足で入られているようなそんな感覚…。


「俺は一ノ瀬霧夜。光龍総長だ」
「伊集院夜優。光龍副総長」
「神無月柊夜。光龍幹部だ」


突然名乗り出した光龍。
相手に名乗られたら名乗る、それが優羽達のルールだった。


「桜葉優羽。闇蝶」
「………桜葉愛羽。光蝶」


そんな優羽達の言葉にニヤつかせる霧夜。
ただ1人、優羽達を気に入らない奴を除いて…。