｢優羽、着替えたよ｣
｢やっぱ、月華学院の制服は可愛いわね｣

月華学院の制服は赤チェックのスカートに黒のネクタイ。
シャツの色は特に決まってないらしく何でもいいらしい。
優羽は青のシャツ、愛羽はピンクのシャツを着ていた。

｢愛羽、飲んだ？｣

愛羽の手にはｲﾁｺﾞｵﾚ。
優羽の手には飲み終わったﾒﾛﾝｵﾚのﾊﾟｯｸが潰されていた。

｢飲んだよー！｣

愛羽の返事を受け優羽は立ち上がりｺﾞﾐを捨て、ｽｸﾊﾞを持って玄関に向かった。
優羽の後ろに付いて行く愛羽。
現在の時刻8:00
月華学院は優羽達の住んでいるマンションの目の前にあるのだ。


｢優羽、男ばっかりだけど大丈夫なの？｣
｢……愛羽こそ｣


一度チラッと愛羽を見て答える優羽。
そんな優羽の言動を気にしていないのか愛羽は“へーきだよ！”と明るく答えたのだった。